2020年を振り返って。冬キャンプの大幅増、休業、貸し切り露天風呂

皆さん、こんにちは!!
オーナーの南畑です。

2020年中も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

新しい感染症が猛威を振るった2020年でしたが、アウトドアの価値が改めて見直された1年でもあったと思います。
この記事では、僕の個人的な目線で今年の振り返りをしたいと思います。

1月〜3月。
2019年までの冬とは違う、新しい冬キャンプブームの訪れを感じていました。

これまで0組がほとんどだった1月〜2月の平日も、5組〜10組ほどの方が訪れていただくことが当たり前のようになってきました。
炊事場のお湯が出ることを喜んでいただける声も多くいただき、さらに冬でも過ごしやすい設備にしなければと感じました。

皆さんのこの動きが「ブーム」で終わるかどうかは、僕ら施設側の対応にも関わっていると思います。
アウトドアをブームではなく文化にするため「快適な不便」を提供する、というコンセプトを改めて考えました。

例えばリゾート大島の露天風呂は申し訳ないことに、浴室だけではなく、脱衣所もシャワールームも外気で、寒いです。(脱衣所には2年前からファンヒーターを置き、かなりマシになりました)
そこで、新しい「貸し切り専用露天風呂」は脱衣所とシャワールームは室内で、浴室のみアウトドアとして設計していました。

GWまでに完成予定でしたが、新型コロナウィルスで経営の先行き・資金繰りが不透明になったため、一旦工事を中止にしました。

4月〜5月。

2月から国内でも話題になり始めた新型コロナウィルス。

4月の初め、緊急事態宣言が出る前に休業の決断をしました。
まだ新型コロナウィルスがどんなものかはっきりと分からない中で、イタリアやアメリカで大量の死者が出ていました。

日本だけが安全だと考えるはっきりとした理由がない中で、スタッフや地域の人のリスクを考えると、マスクや消毒液も手に入らない中で、一旦営業休止の判断は止むを得ませんでした。

 

6月〜8月。

長期休業明けでしたが徐々にお客様も戻り、管理者としてホッと一安心しました。

受付はビニールシートで区切り、1グループにつき1名様までの入室をお願いし、チェックイン時の説明の半分は動画で視聴いただく形に切り替えました。

リゾート大島から車で5分ほどの近くの民宿を譲っていただく機会があり、「一棟貸しゲストハウスKUSHIMOTO」もオープンしました。

 

9月〜11月。

前年よりもさらにお客様にお越しいただけました。本当にありがとうございます。

閉鎖的な空間を避けたい気持ちやGoToの影響も確実にありますが、同時にキャンプやアウトドアの価値が見直されたと思っています。

グランピングを始めて来春で2年となりますが、「アウトドアの入り口を広げる」というコンセプトの通り、リゾート大島のグランピングをきっかけにキャンプを始めたというお客様からの声をたくさんいただくようになりました。

12月。

新しい貸し切り専用の露天風呂が完成してきました。

計画から2年半。ようやく、という気持ちです。

年末年始にお披露目営業となる予定でしたが、あいにくの状況でキャンプ場全体の営業を断念しました。

新しい貸し切り専用の露天風呂は、これまで露天風呂に時間制限をかけざるを得なかったことを一気に解決してくれます。

貸し切り専用は予約制で、男湯女湯は予約なしで入れるようにできればと思っています。

春に長い休業期間を経て営業再開したとき、改めて、自分の喜びはこのリゾート大島をお客様に利用していただき、好きになってもらうことだと思いました。

貸し切り露天風呂と予約不要の男女露天風呂。この組み合わせが遂に完成し、もっともっとリゾート大島を好きになってもらって、「快適な不便」の中でアウトドアをもっと好きになってもらう。

そんな未来が来年以降のこの場所で思い描けることに、本当に喜びを感じています。

今は静かに、新しい年を待ちます。皆さま、良いお年を。

 

南畑